「SYNCROOM」で離れた場所にいる人と合奏

LINEのビデオ通話やZoomのようなテレビ電話で遠くの人と話しているとき、お互いが発している音にタイムラグがあることをご存知ですか?「せーの!」で一緒に手をたたいてみてください。相手の音が遅れて聞こえるはずです。

この問題があるために、オンラインレッスンで伴奏を弾いてあげたり、一緒に歌ってあげたりすることには無理がありました。ところが、ヤマハが開発した遠隔合奏サービス「SYNCROOM」を使えばこれを解消することができるんです!(パソコンを有線LANにつなぐ必要があったり、オーディオインターフェースという機材が必要だったりと条件はありますが)

品薄でなかなか手に入らなかったオーディオインターフェースがやっと届いたので
① ピアノ同士の連弾実験…以前オーディオインターフェースなしで実験したときは1拍分近いズレがあったのに、今回はピッタリと思えるくらいの合い方!思わず拍手してしまうくらいの感動でした。ネット越しに拍を合わせられるって、本当にすごいことなんですよ!
実験のお相手は、このコロナ禍で立ち上がった「全国ピアノ教室オンラインレッスン研究会」で出会った檜垣(ひがき)先生。研究会のZoom会議で画面越しにしかお話ししたことがないという今年ならではの新しい関係です。何しろ研究熱心で、いろんな機材を揃えては実験を重ねていらっしゃる。説明もお上手でわかりやすい。実験の相手をお願いするならこの先生しかいない!と思って連絡しました。快くお引き受けいただき、オーディオインターフェースがまだない時から少しでも遅れを少なくする方法はないかの試行錯誤につきあってくださいました。それでもどうにもならなかったものが、オーディオインターフェースひとつで解決するとは。拍手がでてしまうのもわかるでしょう?

(参照ブログ) → ズレてない!!そして…エレクトーンの先生のすごさ

エレクトーン教室「こねこのて音楽教室」←檜垣先生のお教室のホームページです

そんな頼りになる檜垣先生、音楽教室の先生のための「オンラインレッスン」レッスンを始めました

② オンラインレッスンでJazzオルガンの米澤利依子先生とアンサンブル練習…先生のお教室のリモート発表会でアンサンブルを収録する予定です。ところが先生のお宅にうかがう時間がなかなか取れず、対面レッスンでしかできないアンサンブルは練習する時間がたりないと思っていました。そこで、とりあえずお互いの家から「SYNCROOM」でつないで合わせる練習をしてみようということになりました。オンラインで合わせられれば移動時間がないので都合がつけやすく便利。練習の結果は…問題なし!ズレを気にすることなく先生と合わせることができました。本番前に家にいながらにしてアンサンブル練習ができるなんて画期的です。

(参照ブログ)→SYNCROOMであわせてみたよ

RIERO MUSIC HOUSE←米澤利依子先生のお教室のホームページです


③ リモートセッションに参加…見学専門だったリモートセッション(各々の場所で離れながらにして共に音楽を演奏し楽しむ)なるものにはじめて参加。その場所に行かなければならないとなると時間的に難しいものでも、家からちょっと参加できるというシステムはありがたい

同じ空間で、空気を感じながら一緒に音楽をする(レッスンもそうですね)のがいいには決まっているのでしょうが、リモート合奏という選択肢が増えることによって新しい出会いや発見があるのではないでしょうか?
今はまだ制約が多く、みんなが使えるシステムではありませんが、近い将来もっと普及すると思っているので「そんなことができるんだ〜」だけでも知っておいていただきたいです。